2019年は人気のあるモデルの新製品が複数企業から発売され盛り上がりました。2020年もハイブリッドスマートウォッチのニュースの話題がさっそく色々出ているのでどんな新製品が出てくるのか楽しみです。さて、今回も海外のレビューサイトの記事を元にランキング形式でハイブリッドスマートウォッチを紹介していきます。以前と比べると、売れ筋のメーカーが以前より固まりつつあるようです。
順位の作成方法
レビューされている6つのHPからポイントを付けていきます。1回紹介される度に1ポイント付けていきます。今回使ったHPは以下の通り。
全47票です。2票以上集めた機種を紹介していきます。
同率9位(2票)
ウィジングス Steel HR(2017年発売)

出典:PRTimes
ハイブリッドスマートウォッチでは古参のウィジングスが早速ランクイン。Steel HR には心拍センサとディスプレイが付いており、ウィジングスの中では多機能なモデルです。一番の特徴は運動関連の機能にあります。アクティビティ機能が充実しており、歩数や睡眠時間だけでなく、ランニングやテニスやヨガなど30種類以上のスポーツを記録することができます。さらに運動中は心拍数や消費カロリーなどがリアルタイムで表示され、自分の状態を把握することができます。

運動に強いハイブリッドスマートウォッチというとガーミンの製品が挙げられますが(後述)、それらのモデルとの違いはデザインと電池持ちです。シンプルで落ち着いたデザインを実現しており、運動中だけではなく日常の服装にも合うようになっています。また、ディスプレイのスマートウォッチでは使用時間が数日のものが多い中で、Steel HR は25日間の電池持ちを実現しています。
- ○:心拍測定可能でアクティビティ機能が充実
- △:Steel HR Sport より性能が少ない(後述)
ガーミン vivomove Luxe/Style(2019年発売)

出典:Garmin
ガーミンが2019年10月に発売した vivomove シリーズの新モデル「Luxe」「Style」は、文字盤の上下にカラーディスプレイが付いています。特徴はハイブリッドスマートウォッチの中で最もアクティビティトラッキング機能が充実している点です。ランニングや水泳などを自動で認識し、運動時は心拍数や血中酸素濃度(Pulse Ox)を表示し運動負荷のかかり方を数字で確認できます。さらには日常で使う機能も充実。歩数計や睡眠トラッキングはもちろんのこと、ストレス量や水分補給の促しまで至れり尽くせりです。

vivomove シリーズ中で本モデルのみに付いている機能として、決済機能「Garmin Pay」が付いています。ローソンやマクドナルドなど一部の店舗で使うことができます。とはいえ申し込みや店舗の制約など、使い勝手はまだまだのようです。また、電池持ちは4日と少なめです。
- 〇:アクティビティ機能の充実度はNo.1
- △:電池持ちが短い、高価
同率7位(3票)
ウィジングス Move(2019年発売)

出典:Withings
ウィジングスの低価格モデル「Move」。ディスプレイは付いていないため機能もシンプルですが、Steel HR と同様に様々な運動の記録を測定することができます。心拍センサはないですがその分電池持ちは18か月と抜群です。機能以外での強みは何といってもその安さ。定価の時点でなんと1万円を切ります。

性能と価格のバランスでは一番優れていると言えるでしょう。一方他モデルと比べ足りていないのは、通知機能が付いていないところです。また、コストダウンのためプラスチック部分が多く、普通の時計よりも傷つきやすい点には注意です。
- 〇:安い、アクティビティ系の機能が充実、電池持ちが良い
- △:高級感はない、機能は少ない
ガーミン vivomove 3/3S(2019年発売)
ガーミンの新モデルその2。「Luxe/Style」の下位モデルで、デザインは基本的に以前のモデル「vivomove HR」と同じです。「3S」は「3」よりもさらに小型のモデルになります。

機能はほとんど「Luxe/Style」と同じです(決済機能はなし)。ディスプレイが小さくモノクロであるため情報の見やすさでは負けるかもしれませんが、その分価格は安めです。
- 〇:アクティビティ系の機能が充実
- △:電池持ちが短い、vivomove HR との違いが少ない
同率3位(4票)
スカーゲン Connected(2016年発売)

出典:Skagen
フォッシルグループは様々なブランドと提携し100種類以上のハイブリッドスマートウォッチを売り出しています。スカーゲンはその中の一つです。フォッシルグループのハイブリッドスマートウォッチは、歩数計や睡眠記録、スマホ探索など標準的な機能が揃っています。一方ガーミンやウィジングスの製品のような運動を詳細に記録する機能はありません。

スカーゲンはデンマークのブランドです。そのため、スカーゲンのハイブリッドスマートウォッチにはシンプルな北欧デザインのモデルが揃っています。カジュアルからフォーマルまで幅広い場面で活躍できるハイブリッドスマートウォッチです。
- ○:北欧デザイン
- △:アクティビティトラッカー機能が最低限
ガーミン vivomove HR(2017年発売)
先ほど出てきた「vivomove Luxe/Style/3/3S」の一つ前のモデルとなります。ガーミン初のディスプレイ付きハイブリッドスマートウォッチです。とはいっても性能はほぼ同じ。少し古いモデルなので比較的安くで手に入れることができる、お得なモデルになっています。
デメリットは GPS による測定ができない点です。そのため、運動時の距離やペースを正確に求めることができません。ランニングをする人は新モデルのほうがいいと思います。逆に GPS を使わない場合は vivomove HR でも十分満足できるのではないでしょうか。
- ○:アクティビティ機能が充実
- △:電池持ちが最大5日間、GPSトラッキングができない
ミスフィット Command(2017年発売)

出典:Gioiapura
フォッシルグループの一つ、ミスフィットのハイブリッドスマートウォッチがランクイン。ミスフィットは主にアクティビティトラッカーを開発している企業で、フォッシルグループに入ったのは2015年のこと。現在のフォッシルグループのハイブリッドスマートウォッチは、ミスフィットの技術を元に作られたものになります。そのせいか、ミスフィットのハイブリッドスマートウォッチはフォッシルグループのものよりも機能が多いです。

基本的にフォッシルグループの製品の機能は全部揃っており、Command はそれに加えてアクティビティ機能が付いています。何か運動をすると記録が残り、サイクリングや水泳などアクティビティをタグ付けしてデータを残すことができます。ただし、心拍センサは付いていないのでスポーツ目的で使うには物足りないかもしれません。
- ○:充実した機能
- △:アクティビティトラッカーとしては物足りない
ウィジングス Move ECG(2019年発売, 日本では未発売)

出典:Withings
近年のウィジングスは、ヘルスケアに力を入れて製品開発を行っています。そんなウィジングスが新たに作ったのは心電図を測定できるハイブリッドスマートウォッチです。心電図以外の機能は基本的に Move と同じですが、Move ECG のデザインはステンレスを使っているため高級感があります。

しかし、心電図機能を使うためには国の認可をとる必要があります。そのため、日本では残念ながら未発売です(アメリカとヨーロッパで発売中)。日本の制度を国際標準に合わせられればいいのですが……。
- 〇:心電図を測定可能
- ×:医療機器として発売するため国の認可が必要
2位(5票)
ウィジングス Steel HR Sport(2018年発売)

出典:Withings
ウィジングスのスポーツモデルが2位にランクイン。とはいえ、性能はほとんど Steel HR と同じです。異なっているのは二つ。
一つ目は VO2Max 機能です。VO2Max は摂取できる酸素量を現しており、運動の指標として使う際に便利です。二つ目はデザインです。Steel HR は日常使いを重視したデザインですが、本モデルはよりスポーティになりました。金属部分は艶消しが施され、バンドは空気が通りやすく穴が開けられています。

全体的に Steel HR に近いので、VO2Max にこだわりがないのであればデザインで選んでも問題ないと思います。
- ○:心拍、VO2Maxの測定が可能
- △:Steel HRと機能がほとんど同じだがSteel HRより高い
1位(6票)
フォッシル Q(2016年発売)

出典:Fossil
フォッシルグループの親玉、フォッシルのハイブリッドスマートウォッチが昨年に引き続き1位となりました。機能の説明は先ほどのスカーゲンと同じため省略します。
フォッシルのハイブリッドスマートウォッチの特徴として、デザインの多様さが挙げられます。ビジネス向けの時計からフォーマルなデザインまで、男性向けから女性向けのモデルまで幅広く揃っています。数えると40種類以上までになります。

フォッシルグループの製品はフォッシル以外でもスカーゲン、エンポリオ・アルマーニ、ケイト・スペード・ニューヨークなど、様々なブランドが競うようにハイブリッドスマートウォッチを売り出しています。その分個性豊かなモデルが揃っています。その中には気に入るモデルがあるかもしれません。時計としての機能を重視している人にはとても有力な選択肢だと思います。
- ○:幅広いデザイン
- △:アクティビティトラッカー機能が最低限
また、今回はランクインしませんでしたが、フォッシルは2019年11月にe-インクディスプレイ&心拍測定付きの新モデル 「Hybrid HR」を発売しました。今後はこのモデルの人気も期待できそうです。
機能の比較
全ランキング
順位 | 票数 | メーカー | モデル |
1 | 6 | Fossil | Q |
2 | 5 | Withings | Steel HR Sport |
3 | 4 | Garmin | Vivomove HR |
3 | 4 | Skagen | Connected |
3 | 4 | Misfit | Command |
3 | 4 | Withings | Move ECG |
7 | 3 | Garmin | vivomove 3/3S |
7 | 3 | Withings | Move |
9 | 2 | Garmin | vivomove Luxe/Style |
9 | 2 | Withings | Steel HR |
11 | 1 | Alpina | Seastrong Horological Smartwatch |
11 | 1 | Bellabeat | Time |
11 | 1 | Breitling | Exospace B55 Connected |
11 | 1 | Fossil | Hybrid HR |
11 | 1 | Frederique Constant | Horological Smartwatch |
11 | 1 | Frederique Constant | Hybrid Manufacturer |
11 | 1 | Misfit | Path |
11 | 1 | Misfit | Phase |
11 | 1 | Mondaine | Helvetica 1 |
11 | 1 | Withings | Steel |
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