今年もまもなく終わりです。ハイブリッドスマートウォッチを振り返ってみると、ハイブリッドスマートウォッチ業界を牽引している企業がこぞって新製品を売り出した激動の1年でした。今回はそんな2019年を振り返りつつ来年の動向を予想します。
今年のニュース振り返り
1. ウィジングスが新製品「Move」を発売(4月)
ハイブリッドスマートウォッチ黎明期。最初に話題に上がり売れたのはウィジングスの「Activite」でした。それからウィジングスは先駆けて製品を作り続け、今でもトップバッターの道を進み続けています。
そんなウィジングスが新製品「Move」を発売しました。その特長は税別で1万円を切るその価格。前モデル「Steel」よりも安いのに機能はパワーアップしており、注目が集まりました。また日本では未発売ですが、同時に心電図が測定可能な「Move ECG」も発売され、ヘルスケア企業としての革新性が健在であることを示しました。

2. シチズンが「Eco-Drive Riiiver」を発売(8月)
スマホと連携しつつも、通知やアラームなどシンプルな機能のみを実現していたシチズンの「Eco-Drive Bluetooth」。次の一手としてシチズンが選んだのは、IoT に力を入れたまったく新しい意欲的な製品でした。
その名も「Eco-Drive Riiiver」。ボタンを押すことでメールを送ったり電気をつけたりと様々な機能を自分で作ることができます。正式な発売前にクラウドファンディングで1億円の資金を集め、大きな話題となりました。しかし、アプリの完成度があまり高くなかったため評価は今一つ。時計としての完成度は高いため、今後の挽回が期待されます。


3. グーグルがフォッシルの一部門とフィットビットを買収(1月&11月)
グーグルは自社が作ったスマートウォッチ「Pixel Watch」を発売する噂がありますが、未だ発売まで漕ぎつけていません。そして1月、グーグルがフォッシルのスマートウォッチの技術を4000万円で買収しました。買収の目的はアナログとデジタルの融合技術にあるそうです。これより、「Pixel Watch」の名前でグーグルが新しいハイブリッドスマートウォッチを発売する可能性が出てきました。また、11月に今度はフィットビットを買収。アクティビティトラッキング機能にも期待が高まります。

4. ガーミンが新製品「vivomove Luxe / Style / 4 / 4S」を発表(10月)
10月にガーミンのハイブリッドスマートウォッチ vivomove の新モデルが4種類発売されました。vivomove といえば、アクティビティ関連機能の充実に強みがあり、ハイブリッドスマートウォッチの中では最も豊富だと言えます。新モデルでは、今まで使えなかったGPS測定ができるようになり(GPSはスマホのセンサを使用)、アクティビティ機能がより強化されました。
「Luxe」と「Style」はカラーディスプレイが搭載され、さらに見やすく使いやすくなりました。「4」「4S」は従来の vivomove HR とほぼ同じデザインとなっています。多彩な機能とシンプルなデザイン。現在最も完成度の高いハイブリッドスマートウォッチの一つです。

5. フォッシルが新製品を発表(11月)
今までアナログ時計のモデルを100種類以上発売してきたフォッシルグループ。新モデルは何とディスプレイ付き。フォッシルの「Hybrid HR」は、e-インクディスプレイを採用することによって2週間の電池持ちを実現しました。また、心拍センサも付いたことにより運動のお供としても使えるようになりました。
発売当初は通知機能に問題がありましたが、最近のアップデートで改善されました。今後も改善や兄弟モデルなど新情報があると思われるので、これからも要注目のモデルです。

来年の予想
ここからは来年起こるかもしれないハイブリッドスマートウォッチ関連の出来事を予想していきます。
フォッシルグループがディスプレイ付きのモデルを販売

出典:PRTimes
これは可能性が高いと思います。フォッシルが「Hybrid HR」を発表したとき、「今後100種類のスマートウォッチをフォッシルグループから発売する予定」と述べています。これより、来年はディスプレイ付きのハイブリッドスマートウォッチがフォッシル以外のグループ企業、スカーゲンやエンポリオ・アルマーニなどから発売されると期待されます。
ウィジングスが新製品を発売?

出典:Nokia
ウィジングスのフラッグシップモデルである「Steel HR」の発売は2016年。マイナーチェンジの「Steel HR Sport」はあるものの、根幹の機能は発売以来ずっと変わっていません。これより、革新的な製品を作り続けているウィジングスがそろそろ新製品を出す可能性があるのではないでしょうか。
クロナビーが新製品を発売?

出典:Kronaby
ハイブリッドスマートウォッチは、時計だけでなくスマートフォンと通信する必要があり、ソフトとハードの両技術が必要になります。そのため、両方の完成度が高い製品は意外と少ないです。その中で多機能ながらも安定した製品を作っているのがクロナビーです。クロナビーは2017年に現モデルを発売して以来、新しいモデルを発表していません。今年は親会社が倒産する不運もありましたが、無事新しい売却先が見つかり、現在は安定しているはずです。そろそろ新モデルを発売してくれるのではと期待しています。
グーグルがハイブリッドスマートウォッチを発売?
グーグルはフォッシルとフィットビットの技術を手に入れました。どのような形式になるかはわかりませんが、「Pixel Watch」の名前でグーグルから発売されるのではと言われています。それがハイブリッド型のスマートウォッチであらんことを期待しています。
まとめ
2019年は新しいハイブリッドスマートウォッチが盛りだくさんで飽きない1年間でした。そしてこれからも色々新しいモデルが出るでしょう。来年もニュースや新機種の紹介を続ける予定なのでよろしくお願いします!
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