2021年12月1日、スイスのスマートウォッチメーカーのティソからハイブリッドスマートウォッチが発売されました。実はティソ、2004年からスマートウォッチに着目していた新技術に貪欲な企業なのです。今回は、ティソがハイブリッドスマートウォッチを発売するまでの流れと、新製品「T-Touch Connect Solar」を紹介します。
ティソとスマートウォッチの歴史
ティソはスイスのメーカーで、スイスの時計メーカーが集まってできた世界最大の集団「スウォッチグループ」の一員です。創業は1853年。高い技術力を誇り、1999年には世界初のタッチパネル式の時計を発売しました。NBAやツールドフランスでもティソの時計が使われています。
スマートウォッチとのかかわりが始まったのも古いです。なんと2004年。スマートウォッチを発売しているマイクロソフトと提携し、「High-T」を製品化までこぎつけました。

出典:NBC News
そして2015年、アップルウォッチの発売により時計市場はスマートウォッチ一色に。ティソも再びスマートウォッチの開発に取り掛かります。2016年にはいち早く「Smart-Touch」を発表しました。人気のアウトドアモデルがベースで、文字盤下部にはデジタル時計を搭載。しかし、このまま発売かと思いきや製品はお蔵入り。ティソのスマートウォッチ開発は一旦息をひそめました。

出典:aBlogtoWatch
しかし、ティソはまだ開発を続けていたのです。2017年には時計用OSの開発を発表。そして2020年3月。新しいハイブリッドスマートウォッチ「T-Touch Connect Solar」が発表されました。満を持してスマートウォッチ業界への再挑戦です。「T-Touch Connect Solar」では「Smart-Touch」ベースのデザインでありながらも、ディスプレイはカラーにパワーアップ。
まずは海外で発売が始まり、2021年12月にようやく日本でも発売が始まりました。
製品紹介
「T-Touch Connect Solar」は、アウトドア向けの機能が充実した製品です。
デザイン
今回発売される製品は、ティソを代表するブランド「Tタッチシリーズ」の一員です。Tタッチシリーズは、タッチセンサーがついた頑丈なアウトドアウォッチがラインナップに並んでおり、その仲間に今回加わったという流れになります。

出典:Tissot
そのため、「T-Touch Connect Solar」もスポーティで堅実なデザインを実現しています。さらに文字盤の下半分はカラーディスプレイ。アナログの格好良さとデジタルの未来的な良さを両方併せ持つ製品です。
機能
機能一覧はこのとおり。
- 日本語ディスプレイ
- スマートフォン連動機能
- 10気圧防水
- ソーラー充電式
- バッテリー消費を抑える低消費電力型パーツ
- ストップウォッチ
- アクティビティトラッカー
- ステップ数カウンター
- 消費カロリー
- 移動距離
- 高度計
- 気圧計
- 気温計
- 天気予報
- コンパス
- 方位角
- 通知機能・・・他
(Tissot 公式 HP より引用)
アクティビティ測定や高度計に気温計。アウトドアに最適な機能が一通りそろっています。逆にアウトドアと関係ない機能は少なめで、多くのスマートウォッチでできる睡眠トラッキングや心拍測定はできません。

出典:Tissot
この製品の強みは、電池持ちにあります。文字盤で光発電ができるようになっており、最大6か月の使用を実現しました。カラーディスプレイがついていながらこれだけ長く使えるモデルは他にいないのではないでしょうか。
製品一覧
モデルは現在五種類。色合いとバンドがそれぞれ異なっています。
定価は12万4,300円~13万8,600円と高め。ただし、スイスの時計の枠組みで考えるとこの価格はミドルレンジといったところです。
まとめ
新しい技術を活発に生み出し続け、スマートウォッチ業界にもいち早く着目していたティソ。そんなティソが満を持して発売したモデルが今回の「T-Touch Connect Solar」です。
アウトドア向けのハイブリッドスマートウォッチを探している人、長く使えるハイブリッドスマートウォッチを求めている人にオススメです。
スペック一覧
T-Touch Connect Solar | |
電池持ち | 最長6か月 |
防水 | 10気圧 |
秒針 | ○ |
日付確認 | ○ |
活動トラッキング | ○ |
睡眠トラッキング | × |
心拍測定 | × |
通知機能 | ○ |
カメラシャッター | × |
音楽プレーヤー | × |
スマホ紛失防止 | × |
目覚まし | ○ |
ディスプレイ | ○ |
価格 | 12.4~13.8万円 |
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