e-インクディスプレイで心拍付き!フォッシルの新しいハイブリッドスマートウォッチが登場?【リーク情報】

最も多い種類のハイブリッドスマートウォッチを売り出しているフォッシルグループ。そのフォッシルグループの技術を買収したグーグルの目的が「ハイブリッドスマートウォッチ」であることが明らかになりました。そして次の日。グーグルがフォッシルと連携した開発したと思われる新モデルがリークされました。今回はそれらの内容を紹介します。

フォッシルとグーグルの現況

フォッシルの概要

フォッシルはアメリカを代表する時計メーカーで、Wear OS 搭載のスマートウォッチやハイブリッドスマートウォッチも多く発売しています。フォッシルの戦略は、開発から販売までを自社で行い提携先にその技術を提供することです。つまり、提供を受ける会社からすると、アプリやハードの基礎部分はすでに出来上がっているため、デザインに力を入れて作ることができるということになります。2016年、フォッシルは7種類のブランドと100種類以上の新モデルを携えて日本に進出しました。

普通の時計と変わらないデザインが特徴であるフォッシルグループのハイブリッドスマートウォッチは、それ以降基本的な機能は変わっていません(マイナーチェンジで電池持ちは良くなりました)。そのため、次モデルで大きな変更があるのではないかと期待が高まっています。

グーグルによる技術買収(2019.01)

グーグルはスマートウォッチ用のOS「Wear OS by Google」を提供しています。しかし、自作のスマートウォッチは発売しておらず、「Pixel Watch」の発売は噂に留まっています。実際は開発をしたが出来がいまいちだったという経緯があるようです。

そんな中の2019年1月、グーグルがフォッシルのスマートウォッチ技術を4000万円で買収しました。

われわれは、当社のスマートウォッチプラットフォームを改善する可能性のある技術を開発し、発展させてきた。今後も技術革新のパートナーであるGoogleとともに、ウェアラブル機器の発展に力を注いでいく。(フォッシル Greg McKelvey氏)

CNET Japan より引用)

細かい意図は明かされなかったものの、グーグルがフォッシルの技術を用いてスマートウォッチを開発していくことが明らかになりました。

フォッシルとグーグルの提携(2019.09.16)

ここからは先週明らかになった情報を書いていきます。

9月16日、グーグルによる買収の目的が「ハイブリッドスマートウォッチ関連の技術」だったことがに明らかになりました。記事によると、その技術には普通のアナログ時計だけでなく文字盤+ディスプレイのスマートウォッチも含まれているとのこと。「デジタル+アナログ技術」という意味を込めて「Diana」と名付けているそうです。フォッシルの次のハイブリッドスマートウォッチはグーグルと連携して開発されることが初めて報道で明言されました。

日本語の記事も上がっています。

グーグル、フォッシルの技術買収はハイブリッド型スマートウォッチが目的か
グーグルがフォッシルの技術を4000万ドルで買収したのは、ハイブリッド型スマートウォッチの技術を手に入れるのが目的だったと報じられている。

フォッシル新モデルの詳細(2019.09.17)

グーグルの報道の次の日。9月17日に海外掲示板(Reddit)や海外の通販サイトに、フォッシルの新製品の情報が上がりました(通販サイトの大部分は現在情報削除済)。その名も「Fossil Collider Hybrid Smartwatch HR」。グーグルの協力と実力を濃く匂わせる従来とは全く違うモデルになっています。現在わかっている情報を紹介します。

デザイン

現在上がっているのはいくつか種類があります。下の3モデルはそれぞれ「FTW7008」「FTW7009」「FTW7010」という型番が当てられていました。

女性向けのモデルもあるようです。

ディスプレイによりスとマートウォッチらしさが増しましたが、文字盤の中心部分のみにディスプレイを限定することで、従来のアナログ時計らしさも残したデザインとなっています。

機能

従来のフォッシルのハイブリッドスマートウォッチと比べ大きく変わったのは、主に2点あります。

一つ目は、心拍センサが付いた点です。心拍センサは運動の目安としてとても便利な機能です。日常的に運動する人へは大きなアピールポイントとなるでしょう。

出典:AndroidGuys

もう一つはe-インクのモノクロディスプレイが付いた点です。e-インクは電気消費が少ないため、ディスプレイと心拍センサがあるにも関わらず2-4週間程度の電池持ちを実現しました。ただ一般的なスマートウォッチと違いタッチパネルでない点には注意が必要です。操作は右側のボタンで行う必要があります。

その他の性能も見ていきましょう。通販サイトより機能を引用します。

  • 自動時間調整
  • 第二タイムゾーン
  • アクティビティ記録
  • 睡眠記録
  • カスタム記録(Custom Objective Monitoring)
  • アラート
  • 振動とアニメーションによる通知
  • 音楽プレーヤー操作
  • 交換可能なバンド
  • 目覚まし
  • スマートフォンを探す

GioiaPura より翻訳、引用)

性能を見ると、以前のモデルと大きな変化はなさそうに見えます。しかし、実際はディスプレイにより通知内容を確認したり運動をリアルタイムでチェックしたりと、使い勝手は大幅に向上していると考えられます。また、カスタム記録がどのような機能なのか気になります。

OSは?

今回のニュースを見ていると、「新モデルは Wear OS 搭載なのではないか」という情報が複数ありました。しかし調べていると、それらは希望や推測であることがわかりました。現在どちらとも確定していない状況です。

Fossil hybrid smartwatch with analog hands & E-Ink display emerges, possibly running Wear OS
According to a report yesterday, Google bought Fossil's hybrid smartwatch technology mixing analog hands and screens. A Wear OS Fossil hybrid smartwatch...

ここからは予想ですが、筆者は独自OSではないかと見ています。理由は三つです。

  • Wear OS 搭載でモノクロのスマートウォッチは恐らく前例がない
  • Wear OS 搭載でタッチパネル非対応のスマートウォッチは恐らく前例がない
  • 通販の HP やリーク情報には「Wear OS」の説明がない

今後の情報を待ちましょう。

価格は?

定価は220ドル(約2万4000円)。ディスプレイと心拍付きでこれは安いです!

まとめ

グーグルと連携し生まれたフォッシルの新しいハイブリッドスマートウォッチは、性能と電池持ちを見事に両立してみせたモデルになります。まだ使い勝手や細かい性能などわからない点は多いですが、とても期待が持てそうです。さらに嬉しいのはその価格。発売が近づくにつれまた情報が出てくると思うので楽しみにしています。

参考文献

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