今回紹介するのは新たな時計メーカーとして2014年に名乗りを上げた新興企業、ノットのハイブリッドスマートウォッチです。シチズンと同様、時計としての機能を中心に掲げたモデルとなっています。
ノット(Knot)の紹介
ノットは2014年に設立された日本の企業です。ノットは時計メーカーとして新しいビジネスモデルを構築することで話題になりました。従来の時計では、商社や輸入代理店などの中間業者が入ることによってコストが上がってしまう問題点がありました。ノットは企画開発から販売まですべてを自社で手掛けることで、日本製でありながら安価かつ高品質な時計の提供を実現しました。
また、文字盤とベルトを別々に売ることで、自分だけのコーディングを作ったり気分で使うモデルを変えたりとファッションとして時計のデザインを変えられるようにしました。
最近は東京の丸の内に新店をオープンし、勢いに乗っています。そんなノットが次に目を付けたのはスマートウォッチです。
製品紹介
ノットのハイブリッドスマートウォッチが目指しているのは、「気軽に使えるスマートウォッチ」です。一般的なスマートウォッチは高価なものが多く、ガジェットとしてのイメージが強いのでハードルが高いという課題があります。そのため、時計の延長線上として使えるように開発したのがEH-38になります。
デザイン
外見はシンプルな時計です。デザインのこだわりとして、薄さがあります。厚みは業界最薄クラスの10.8mmを実現しました。ウィジングスのSteelとスカーゲンのSignatur Connectedがが12.5mmなのと比較すると、いかに薄いかがわかってもらえると思います。ちなみに光発電のハイブリッドスマートウォッチで最薄を謳っているシチズンのエコ・ドライブBluetoothは9.98mmなので、EH-38は負けているものの健闘していると言えます。
機能
機能一覧は以下の通りです。
スマホリンクにより正しい時刻を表示。ほか、カレンダー、クロノグラフ、デュアルタイム、アラーム、リンクロスト、フォンファインダー、アプリ別通知機能を搭載(OPENERSより引用)
アラーム、スマホ探索、そして通知とスマートウォッチとしてよく使われる機能が必要なだけバランスよく揃っているというイメージです。一方でアクティビティトラッカー関連の機能はバッサリと切り捨てています。薄さを実現するために加速度センサは内蔵されていないとのこと。
次に気になってくるのは電池持ちです。
ここまで機能を見てきましたが、実はEH-38には大きな弱点があります。それは電池持ちです。一般的なハイブリッドスマートウォッチでは、ボタン電池を入れて半年以上持つ機種が多いです。ところが、EH-38はバッテリー駆動になっており1週間以下しか持ちません。MonoMaxによると、1日50回着信があった場合「3日以上」持つそうです。
しかも、充電する際はコインで蓋を開けてUSBケーブル(タイプC)に挿す必要があります(上写真)。時計の延長線上として使うには大きなデメリットとなってしまっています。
製品一覧
現在発表されているのは三種類。現在左の二機種がメルマガ会員限定で予約受付中となっています(2018/12/22現在)。
(2019/1/19追記)予約受付は終了し、通常モデルは「近日発売予定」とのこと。
価格は左の二機種が1万9,000円、一番右の機種が2万500円となっています。価格はノットの特徴のとおり、比較的安価となっています。時計のベルトは別売りなのでご注意ください。
まとめ
ノットのハイブリッドスマートウォッチは時計らしさを意識して作られたメイドインジャパンの機種です。性能はシンプルにまとまっていますが電池持ちが弱点となっています。バンドの選択幅がとても広く個性豊かなコーディングができるため、他人と違った時計を持ちたい人に特におすすめです。
スペック一覧
EH-38 | |
電池持ち | 3日 |
防水 | 3気圧 |
秒針 | × |
日付確認 | ○ |
活動トラッキング | × |
睡眠トラッキング | × |
心拍測定 | × |
通知機能 | ○ |
カメラシャッター | × |
音楽プレーヤー | × |
スマホ紛失防止 | ○ |
目覚まし | ○ |
ディスプレイ | × |
価格 | 2万円程度(本体のみ) |
リンク
- Knot Electric Hybrid Series EH38
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