アナログ時計に力を入れているハイブリッドスマートウォッチは色々ありますが、それらの多くは価格が高めのモデルが多いです。今回紹介する NYSW のハイブリッドスマートウォッチは、そんな中で性能と価格のバランスが取れたモデルとなっています。
NYSW(NewYork Standard Watch)の紹介
NYSW は名前の通り、ニューヨークで生まれた歴史あるブランドです。誕生は1885年のこと。懐中時計を販売していました。しかし40年後、世界恐慌をきっかけに事業は廃止となってしまいました。
2006年、NYSW ブランドが再発見され復活しました。「洗練された紳士向けのプレミアムで豪華な時計」をウリに、販売したのはアナログ腕時計。そんな NYSW が次に目指したのが、スマートウォッチ技術とアナログ時計の融合です。
試行錯誤で開発を繰り返し2017年、キックスターターでハイブリッドスマートウォッチを発表。約19万ドル(2000万円相当)の資金調達を達成し、無事製品化までたどり着きました。今回紹介するモデルはそのクラウドファインディングで開発された製品です。
製品紹介
デザイン
NYSW のスマートウォッチの最大の特徴は時計としての完成度です。ハイブリッドスマートウォッチでは時計としての基本的な機能が省略されがちですが、本モデルはしっかり力を入れています。
本モデルは秒針が付いているだけでなく、日付を確認することができます。さらにハイブリッドスマートウォッチらしく通知や歩数を確認するダイヤル付き。色合いも落ち着いた雰囲気でスタイリッシュに格好良くまとまっています。防水も5気圧と文句はありません。
機能
機能は基礎的なものが揃っています。ただコンセプトが時計寄りなので、睡眠トラッキングやカメラシャッターなどついていない機能があるので注意が必要です。
- 接続状態
- バッテリー表示
- リマインダー
- 歩数
- アラーム
- 秒針
- 消費カロリー
- 通知
- 日付
- カウントダウンタイマー
(NYSW 公式ショップを参考に参考)
本モデルの特徴は、これらの機能をほぼ全て文字盤で確認ができることです。例えば、左のダイヤルでは歩数が常に針で示されています。また、通知が来た際には上のダイヤルを見ることで種類を確認することができます。
通知時は針だけでなく振動で知らせてくれますが、その振動はパターンを変えることができます。つまり、パターンを変えることで、電話が来たら出るけどLINEのチャットだったらスルーするというようにスマートに使うことができるわけです。
注意点は電池持ちの悪さです。ディスプレイの付いてないハイブリッドスマートウォッチは3ヶ月以上持つものが多いですが、本モデルは10~14日ととても短いです。
製品一覧
製品は主に三種類あります。価格はモデルによりますが約2万円。アナログ時計に力を入れているモデルは作りこみの分高くなりがちですが、その中ではなかなかの安さと言えるのではないでしょうか。
Manhattan
洗練された賑やかな都市をイメージして作られたモデルです。
Soho
モダンでリラックスしたニューヨーカーをイメージして作られたモデルです。
Times Square
ファッションを意識して作られたモデルです。
まとめ
NYSW のハイブリッドスマートウォッチは時計としての魅力が詰まっているモデルです。時計に力を入れたハイブリッドスマートウォッチはフレデリック・コンスタントやシチズンなどが発売していますが、その中でも NYSW は安さが際立っています。時計メインで格好いいデザインの安いハイブリッドスマートウォッチを使ってみたい人には本モデルがオススメです。
(ただ安さに関してはフォッシルグループのハイブリッドスマートウォッチも負けていないので、そちらも比較したほうがいいかもしれません。)
スペック一覧
NYSW | |
電池持ち | 10~14日 |
防水 | ◎(5気圧) |
秒針 | ○ |
日付確認 | ○ |
活動トラッキング | ○ |
睡眠トラッキング | × |
心拍測定 | × |
通知機能 | ○ |
カメラシャッター | × |
音楽プレーヤー | × |
スマホ紛失防止 | × |
目覚まし | ○ |
ディスプレイ | × |
価格 | 約2万円 |
参考文献
- NYSW
- Strive & Grind(New York Standard Watch)
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