シチズンの「エコ・ドライブ Bluetooth」は電池持ちの問題を完全克服した画期的な機種

ハイブリッドスマートウォッチの市場で今一つ存在感を示せていない日本メーカー。その中に高い技術力で勝負している日本の製品があります。それがシチズンの「エコ・ドライブ Bluetooth」です。

シチズンの紹介

シチズンはほとんどの人が御存じの通り、日本を代表する時計メーカーです。1918年に創業し、高精度のクォーツ時計や太陽光発電、衛星電波時計など新しく実用的な技術を武器に世界的に有名なブランドにまで成長しました。

細かい歴史は以下のページでわかりやすく紹介されているので、そちらをご覧ください。ここでは省略します。

シチズンの歴史
国産時計への熱い想いから始まった、私たちシチズンのものづくりの歴史、創業からのグループの変遷、100年の歩みを振り返るスペシャルムービーなどがご覧いただけます。

そんな技術の核の一つが光発電「エコ・ドライブ」です。1976年にシチズンは世界初のアナログ式光発電時計を発売しました。その後も改良を重ね、室内灯のようなわずかな光でも発電ができるようになり、現在は多くのモデルが充電しなくても半年以上の駆動を実現しています。

製品紹介

2016年12月、「スマートフォンとリンクするアナログ腕時計」と銘打ちエコ・ドライブBluetoothが発売されました。先ほど紹介した通り、エコ・ドライブシリーズには太陽光発電が搭載されています。そのため、充電の必要がありません! フル充電した後に暗闇に放置しても1年は持つそうです。普通に使っていて電池切れになることはまずないと言っていいでしょう。一般的なハイブリッドスマートウォッチでは、ボタン電池を使うことにより数カ月~数年の電池持ちを実現しています。エコ・ドライブ Bluetoothはその電池替えの手間さえなくしてみせました。

次に、性能を見ていきます。搭載されている主な機能は以下の通りです。

  • ワールドタイム機能(316都市)(W770のみ)
  • 電話着信・メール・SNS各種通知
  • スマートフォン探索機能
  • 切断通知
  • アラーム機能
  • 日付表示
  • ライトレベル インディケーター(発電量表示)
  • 衝撃探知機能(衝撃による針ズレを防止)(W770のみ)
  • クロノグラフ(ストップウォッチ)(W440のみ)
  • 充電量表示機能
  • 接続状態表示

全体的な印象として、機能は少なめです。スマートウォッチとしての機能は通知、スマホ探索、アラームぐらいで、カメラシャッターや活動のトラッキング機能は付いていません。一方で強い衝撃に対する対策がされていたり、時計上で発電量が見られたりと時計としての面白い機能は色々付いています。防水も5気圧または10気圧とバッチリです。

このように、スマートウォッチとして考えると機能は少なめですが、時計として考えると充電いらずで頑丈と、申し分ないものとなっています。時計の機能をメインで使いたい人には丁度いいのではないでしょうか。

Ohsaka Naomi

出典:CITIZEN

蛇足ですが、ここ最近は大坂なおみ選手が試合時に着用していることで話題に挙がっていました。大坂なおみ選手は2018年8月からシチズンのブランドアンバサダーに着任しているそうです。

製品一覧

エコ・ドライブ Bluetoothには、2種類のムーブメント(動作機構)があり、機能が異なっています。

W770は、最初の機種の発売時から使われているものです。比較的大きいため、W770が搭載されている機種はすべてメンズモデルとなっています。W770にのみ付いている機能としてはストップウォッチがあります。

一方W410はW770を改良したもので、2018年9月から発売開始した小型の機種に搭載されています。ムーブメントの小型化が実現され、機能もいくつか増えています(製品紹介参照)。

W770(メンズ)

W410(ユニセックス)

W410(レディース)

限定発売モデル(W770, W410)

限定モデルも3種類あります。

一番左のBZ1025-02Eは、2016年12月に発売された記念すべき最初の機種になります。最初は世界で限定3000本で売り出されました。また、その性能とデザインが評価され2016年度のグッドデザイン賞を受賞しました。

右の2つ(中央:BZ1044-08E, 右:EE4058-19E)は、今年(2018年)創業100周年を記念し世界限定1500本で発売されているものです。調べたところ、アマゾンにまだありました(BZ1044-08E EE4058-19E)。

海外発売モデル(W770)

日本では発売されていないモデルです。2つともレディースとなっています。

価格

価格はレディースモデルの定価が税抜き5万円、残りの機種が定価税抜き8万円~10万5000円と高めとなっています。ショップではもっと安く売られている場合が多いと思いますが、それでも他のハイブリッドスマートウォッチと比べると高めの価格設定となっています。

まとめ

充電の問題はスマートウォッチにおいて宿命となっています。その問題に真っ向から取り組み見事解決して見せたエコ・ドライブ Bluetoothの技術は注目に値します。スマートウォッチとしての機能は少なめですが、時計としての完成度は高く身に着けるだけで気分が良くなりそうです。時計としての機能を重視している人に強くお勧めしたい機種です。

また、シチズンは今後フォッシルと提携して製品開発を行うと発表しているので、今後のシチズンのハイブリッドスマートウォッチにも要注目です。

スペック一覧
W770
(メンズ)
W440
(ユニセックス)
W440
(レディース)
電池持ち 制約なし 制約なし 制約なし
防水 ◎(10気圧) ◎(10気圧) ○(5気圧)
秒針
日付確認
活動トラッキング × × ×
睡眠トラッキング × × ×
心拍測定 × × ×
通知機能
カメラシャッター × × ×
音楽プレーヤー × × ×
スマホ紛失防止
目覚まし
ディスプレイ × × ×
定価(税抜き) 8万~10.5万円 8万~8.5万円 5万~5.5万円
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